いい人になろうと頑張らない①

歳をある程度重ねたら,いい人になろうと頑張らない方がいい。
本来の自分を押さえつけて生きるのは控えた方がいい。
頑張り過ぎれば「いい人病」になってしまうかもしれないし,リタイヤ後のせっかくの第2の人生を台無しにしてしまう危険だってある。そう思っている。

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人生も半ばを過ぎようとしている人たちはそれなりに自分を抑制・コントロールしながら生きてきたはずだ。なかには奔放に暮らしてきたうらやましい人もいるだろうが,少なくともサラリーマンならおおかた抑制派であろう。
抑制的な生き方をしないと上下左右に軋轢を生んでなかなかうまくいかない。結局,好むと好まざるとにかかわらずそのような生き方をせざるを得なくなるはずだ。

そうやって生きてきた人は,人生の後半期に入るまでには様々な装いの仕方やテクニックを既に身につけているだろう。もはやさほどの努力をしなくても何とかやっていけるようになっていると思う。
だったら,もう新たな努力はやめにして,今まで押さえつけてきた本来の自分を少しずつ表に出す試みをしてみたらどうかと思うのである。

そして,少し出してみてうまくいったらもう少し出してみる。全開しても大丈夫なら素晴らしい。それで退職のゴールまで行けば,第2の人生は最初から本来の自分でスタートできる。こんなにめでたいことはない。

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